整理収納アドバイザー1級2次試験に合格しました。
2018年11月に1次試験を受け、2019年3月に2次試験を合格したので最短で取得できたと思います。
整理収納アドバイザー1級2次試験は研究発表。
どんな資料を作ったのか、参考にしたい!という方に向けて私の資料を公開します。
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初めましての方も、また来てくださった方も、こんにちは!
整理収納アドバイザーの1級1次試験は筆記テスト。
整理収納アドバイザー1級2次試験の概要
さて、整理収納アドバイザー1級の2次試験は研究発表です。
研究テーマは2択で、提案編と実作業編。
提案編は第三者に対して整理収納の提案、実作業編は自分以外の人に対して整理収納を行い、その目的と効果を発表します。
どちらを選ぶかは発表者の自由です。
A4サイズの紙5枚に研究したことをまとめます。
持ち時間は20分。
試験管と4人~5人の受験者の前で発表します。
受験者は他の方の発表を聞きながら、各項目ごとに採点します。
もっと詳しく知りたい方はコチラ!
https://housekeeping.or.jp/about_license/grade1/examination/
提案編と実作業編、どちらを選ぶ?
私は実作業編を選びました。
提案編は合格率が低いと言われているようです。
実際のところはわかりませんが、私が受験したグループの中でAさんだけが提案編でした。
幼稚園の保護者を対象として「子供が整理収納上手になるための提案」を講演するテイで資料をつくられていました。
提案編は
あなたが今後第三者(ご自身とご家族以外)に対して、整理収納においてどのような「提案」をしていくかを考えてください。提案の方法を選択し、その方法に合った提案を制作してください。
ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー1級2次試験の手引きより
と説明があります。
自分と家族以外の誰かに整理収納の提案するというのは、実作業の経験が豊富でないと難しいように思います。
豊富な経験があってこそ、良い提案ができると思うのです。
それを考えると合格率が低くなるのは、当然なのかもしれませんね。
個人的にはAさんの研究発表は斬新でわかりやすいと感じたのですが・・・
ただ、他の方の資料と比べると隙間が多かったような気もします。
資料はどう書く?
A4サイズの紙に最低5ページ。
両面を使ってもいいので最高10ページの資料を作ります。
資料は留める位置が決まっていて、縦でも横でも構いません。
私はあらかじめホチキスの位置も書きました。
私のグループはAさん以外、両面を使って10ページにぎっしり書いていました。
記憶をたどり、発表当日の様子をお話しますね。
Bさんは実家のお母さんの部屋を丸ごと整理収納。
10.5ポイントの黒文字で、写真をのせながら細かく細かく一部始終が書かれていました。
散らかったお部屋からキッチリ収納された部屋までのことが、ストーリー仕立てになっていました。
なんといっても部屋を丸ごとですから、それはそれは壮大なプロジェクトに感じたので私は最高評価をつけました。
Cさんはお友達の子供服、Dさんはお姉さんの子供服の整理収納を発表されていました。
どちらも3人以上のお子さんがいらっしゃって、服の整理が追い付かないという悩みを解決されていました。
Cさんは図を豊富に使い、多色づかい。
Dさんは写真と文字で論文のような仕上がりでした。
どちらも何か月かにわたり作業されていましたので最高評価をつけました。
私はというと、旦那さんと共有しているキャビネットの整理収納。
内容がショボくて、どうもすみませんという感じでした。
発表の時間は20分、発表の順番はどう決める?
こんな私でも、資料を片手にプレゼンの練習を3回ほどやりました。
とはいえ、台本というものを用意せず資料をみながら思いつきで話してました。
当日、他の受験者にきくと20分で終わるように何度もリハーサルをしたと話していました。
みんな台本を用意していて、行き当たりばったりの自分を反省しました。
発表する順番は焼き鳥の串のようなものの先に数字が書いてあり、それをひいて決めました。
1番最初にやる人はちょっと緊張しますよね。
発表開始から終了5分前になると
「5分前です」と試験管が声をかけてくれます。
誰ひとり20分を超える人はいませんでしたが、5分前と言われて早口でどうにか終わらせる、という人がいました。
私ですけどね。
他の受験者の研究を採点することも試験のうち
整理収納アドバイザー1級2次試験では、自分が研究発表することに加え、他の受験者の発表を採点した内容も評価されます。
自分が研究発表をすることよりも、こっちのほうが大変でした。
他の4名の発表を聞きながら、
・発表はわかりやすかったか?
・整理収納アドバイザーの理論が使われていたか?
・実用的か?
・総合的にみてどうか?
という質問に5択で答え、その理由を書いていきます。
よかったです、なんて薄っぺらい採点理由は書いてはいません。
整理収納の理論に基づいた、そこそこ大人の文章で書くぞ!と思ったのですが、なにせ時間が足りません。
でてこない漢字に悩み、諦めてカタカナにしたり。
変な文章になっても、次にいかなきゃと大忙しでした。
私の研究発表資料
それでは、整理収納アドバイザー1級2次試験で発表した私の資料をご紹介します。
私は実際にスライドを作ることがよくあるので、他の方より慣れているところはありますが、デザインよりも内容を重視されるので写真や図を使って箇条書きにしてもいいと思います。
1枚目
タイトルは「リビングにある共有キャビネットを使いやすく整理収納する!」
①には受験番号と名前を書きました。
グループの中で目次を作っているのは、私だけだったように思いますので、なくても構わないと思います。
私は伝わりやすいように挿絵もいれました。
整理収納前の写真やその経過を撮った写真、そして整理収納ができた写真は必須です。
これに加え、図を書いている方がほとんどでした。
コチラには無料のイラストがたくさんありますので、イラストをいれたい方はご覧ください。
私の場合、見やすいように文字は14ポイントで作っていますが、10.5くらいの方もいらっしゃったので文字は小さくても問題ないと思います。
目次は
【はじめに】
なぜ、共有キャビネットを整理収納しようと思ったのか?
【目的】
出したら戻すの仕組みづくり
【方法】
整理収納の8つのステップに沿って、減らす・分ける・納める
【結果と考察】
【おわりに】
となっています。
2枚目からは目次に沿って書いています。
【はじめに】では、なぜ、共有キャビネットを整理収納しようと思ったか?という理由が書いてあります。
旦那さんが出しっぱなしにしていることが多いという事を会話のイラストと写真で表現しています。
【目的】には、出しっぱなしにする旦那さんが出したら戻せる仕組みづくりを、旦那さんと一緒に考えると書いています。
独りよがりにならないように、一緒に考える、というところが重要ではないかと思っています。
3枚目は方法とクライアントのヒアリングです。
4枚目は整理収納の理論についてと整理収納のねらいについて
5枚目はこの実作業で期待できる効果についてと実際の作業。
整理前の写真と問題点を書いています。
6枚目も作業前の写真があります。
引き出しの中身をみて、適正量の決定や動作・動線にかなった収納について書いています。
7枚目はブルーシートを四分割して使用頻度に分ける様子を書いています。
8枚目は上記以外のモノについてと収納に使用したコーヒーの紙パックについて。
9枚目はいよいよ収納していきます。
10枚目はラベリングで定位置管理をすることについてと、まとめです。
おわりにでは、実作業で気が付いた点などを書いています。
合格率は高いようので、相手にしっかりヒアリングをし、整理収納の理論に沿って実作業をしていれば合格すると思います。
整理収納アドバイザー1級の予備講座を受けたとき、担当の先生がクローゼットは結構難題なので家族で使っている靴箱などがやりやすいと言っていました。
私のグループの方はとても壮大なテーマに挑まれていて、時間をかけて作業していました。
整理収納アドバイザー1級筆記試験の合格発表が12月半ばでしたから、2次試験(1月末)に向けての研究はクリスマスやお正月の忙しい時期にやることになります。
そんな時期に、よそのお宅に何度もお邪魔して作業するのは大変なことだったと想像できます。
なので、私のプレゼン資料は見た目は綺麗ですが、ギリギリで通ったのではないかと想像しています。
以上、個人の主観ですが、参考になれば幸いです。